カタクリ・片栗(1) Katakuri

春を告げる「スプリング・エフェメラル」の一つ。葉には帯紫色の模様がある。

昔の日本では各地で自生していましたが、最近は限られた場所でしか見ることができなくなりました。
昔は、名前のとおり、片栗粉の原料でした。また、便秘解消の漢方薬としても知られています。
比較的日光の差す落葉広葉樹林の林床に群生し、早春に10cmほどの花茎を伸ばし、薄紫色の花を先端にひとつ下向きに咲かせます。
発芽1年目の個体は細い糸状の葉を、7~8年程度鱗茎が大きくなり、二枚目の葉が出てから花をつけます。
つぼみに太陽の光が当たってくると、花びらがそりあがってくる姿がとても美しいです。
なお、開花期間中でもその日が雨や曇りで気温が低いと反り返りが見られない状態になります。
2023年の満開状態の群生地でも、雨の期間が毎日続いて、なかなか良い条件になりませんでした。
早春の3~4月のみ地上に姿を現す期間は4~5週間程度で、花を咲かせた後、5月上旬頃には葉や茎は枯れてしまいます。
咲き始めはピンク色が濃いのですが、日にちが経過すると白色に近い色に変化して、やがて枯れてしまいます。
春を告げる「スプリング・エフェメラル」の一つ。葉には帯紫色の模様があります。
最近では人工的に増殖した上で野山に植える試みが行われ、観光名所になっています。

カタクリ・片栗 カタクリ・片栗
【基本データ】
カタクリ・片栗 科属:ユリ科カタクリ属
園芸分類:多年草
品種名:カタクリ
学名:Erythronium japonicum Decne.
英名:Katakuri
漢字表記:片栗
花期:3~4月
別名:カタゴ、カタカゴ
英名:Katakuri (Dogtooth violet)
花色:紅紫色
高さ:10~20センチ
花言葉:初恋、嫉妬、寂しさに耐える
誕生花:1月28日、3月24日
撮影:2004/03/28 栃木県那珂川町カタクリ山公園


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