平安時代に日本に渡来し、その後さまざまに改良され多彩な品種が生み出されました。帰化植物(平安時代)。
11~12月頃から咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいます。
カンボケは、品種的には木瓜(ボケ)と変わりません。
早春に咲く赤や白、ピンク、黄緑色のほか、同じ株に白花と紅花の咲くものなどがあり、庭木や公園樹のほか、盆栽や花材などにも幅広く利用されています。
愛らしい花が、やわらかな日差しによく生える。地ぎわから枝分かれして、枝には鋭いトゲがある。
実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したも言われる。
7~8月には黄色い果実がなります。ボケは花梨と親戚ですので、けっこう大きな果実がなります。
黄色く色ずいたらきれいに洗い、輪切りにして砂糖とホワイトリカでボケ酒を作ります。
また子供にはお酒を入れず、砂糖を多く入れるとボケシロップができます。
のどに良いとされ、風邪をひいたときなどに飲みます。
秋ころに大きくなった枝ぶりを剪定しましたが、鋭いトゲがあるのに気がつかずに、あっと思った時には手から血が出ていました。
格言:美しい花にはトゲがある-バラ科ですものね!
【基本データ】
科属:バラ科ボケ属
園芸分類:落葉低木
品種名:ボケ
学名:Chaenomeles speciosa
漢字表記:木瓜
別名:カラボケ
花期:11~5月
樹高・草丈:100~300cm
花色:赤、白、朱赤色
花びら:5枚
葉のつき方:互生
原産地:中国
花言葉:熱情、平凡、熱情、早熟、妖精の輝き、先駆者
誕生花:1月15日、21日、2月2日、4日、5日、12月15日
撮影:都立向島百花園、神代植物公園