モチツツジ・黐躑躅(1) Azalea

花びらは5枚あり、濃紅色の斑点などがみられる。

モチツツジ・黐躑躅は、ツツジ科ツツジ属に属する植物。落葉(半落葉)低木。
本州(静岡県・山梨県~岡山県)と四国に分布。
主に低山地や丘陵地に自生し、高さ1~2mになる。
明るい林(アカマツ林など)のなかで多くみられ、通常4~6月に開花する。
しかし、散発的に年間を通して咲いているのも見られる。
花びらは5枚あり、濃紅色の斑点などがみられる。
葉は秋を迎えると紅葉し、芽を囲む一部を除き、大きく茂った葉は落葉する。
また、樹皮は暗褐色または暗灰色をしている。
花の萼や柄、葉(両面)、若枝、子房、果実に腺毛が多く見られ、そこから分泌される液滴によって粘着性を持つ。
江戸時代からある品種では、青海波(せいかいは)、花車(はなぐるま)、西行(さいぎょう)、胡蝶揃(こちょうぞろい)などがあります。
その他多数の園芸品種があります。


セイカイハ・青海波  筑波実験植物園

青海波はモチツツジ系の園芸品種です。
江戸時代の頃から愛好されてきたツツジで、葉は細長く変形し、花弁も細く切れ込んで一般に知られるツツジとは印象がだいぶ異なっています。
モチツツジにはこういった品種がいくつか知られています。
花冠は紅紫色で5深裂する。花と葉の形が変わっているため、江戸時代から珍重される。セイガイ(青崖)とも呼ばれる。

モチツツジ・黐躑躅

【基本データ】
園芸分類:半落葉低木
科属:ツツジ科ツツジ属
品種名:セイカイハ
学名:Rhododendron macrosepalum cv. Seikaiha
漢字表記:青海波
花期:4~5月
花色:紅紫色
花びら:5深裂
樹高:1~1.5m
原産地:日本 
栽培適地:全国 
利用法:庭木、鉢植え
誕生花:――
花言葉:愛の喜び
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セイカイハ・青海波 セイカイハ・青海波 セイカイハ・青海波

シデグルマ・四手車  神代植物公園

モチツツジ・黐躑躅

花弁が細く、花姿が指物に用いる「四手車」を思わせることから名付けられました。
花姿は花車に似て、ツツジとしては独特の形をしています。
花車より葉はやや細く,花冠裂片はより細長くややねじれ、花車とちがって雄しべ雌しべの発達は不完全です。花色も花車よりやや濃い。
シデグルマ・四手車 シデグルマ・四手車 シデグルマ・四手車

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