ススキ・薄・尾花 Eulalia

山野に群生し、1~2メートルの高さになります。

ススキ・薄・尾花 わりと何処にでもある植物ですが、絵になる風景にはなかなか出会えません。
秋を代表する植物の一つで、秋の七草(尾花)に数えられています。
お月見に供える盛り花にはなくてはならない花材で、とくに茶花として使用されます。

名前の由来は、「すくすくと立つ木(草)」という意味から名付けられたとする説や、神楽に用いる鳴り物用の木「スズの木」を意味している、等がありますがはっきりしていません。

山野に群生し、1~2メートルの高さになります。穂の色や葉の広狭、模様の有無などの形態から多数の変種に分けられ、鑑賞用や花材では葉に矢羽形の淡黄斑のある「タカノハ(鷹の羽)ススキ」、白斑が縦に入る「シマ(縞)ススキ」などの種類があります。
かつては農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。
そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場(かやば)と呼んでいました。
尾花(オバナ)はけものの尾のようにみえることから、カヤは萱葺(カヤブキ)屋根の材料に用いられることから、「刈屋根」がなまっていわれるようになったということです。

【基本データ】 ススキ・薄・尾花
科属:イネ科ススキ属
園芸分類:多年草
品種名:ススキ
学名:Miscanthus sinensis
漢字表記:芒、薄
花期:8~10月
花色:銀白、淡紫色など
花穂:20~30cm
草丈:60~200cm
原産地:東南アジア、日本
分布:朝鮮・中国、日本全土
ススキ群生地:砥峰高原、曽爾高原、仙石原高原
花言葉:努力、勢力、活力、悔いなき青春、心が通じる、なびく心
誕生花:9月7日、9月15日、9月29日、10月22日
撮影:2010.11.05 都立水元公園 他

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