ナニワズ・難波津  

早春に枝の先にジンチョウゲに似た黄色い小さな花を多数集めて咲かせます。

ナニワズ・難波津 高さ1mほどになる落葉小低木で、山地の落葉樹林内に稀に生えます。
北海道、本州(福井県以北)の日本海側に分布し、千島列島・樺太・カムチャッカ半島・ウスリー地方にも見られます。
雌雄異株で、早春に枝の先にジンチョウゲに似た黄色い小さな花を多数集めて咲かせます。
花には微かに芳香があり、花びらのように見えるのは萼(がく)です。
一般の落葉樹とは反対に秋に葉を出し、冬は緑で初夏に落葉します。
8~9月裸になった枝に7~8㎜の楕円形の果実が赤く熟して目を引きます。
名前は、北海道で長野県人がこの植物のことを「ナニワズ(長野県の方言でオニシバリの意味)」と呼んだことに始まるとされています。
箱根にも自生するオニシバリとよく似ていて日本の北方に多いことから「エゾオニシバリ」の別名もあり、「ナツボウズ」とも呼ばれます。

【基本データ】 ナニワズ・難波津
科属:ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
園芸分類:夏落葉低木
品種名:ナニワズ
学名:Daphne kamtshatica var. yezoense
漢字表記:難波津
花期:4月中旬ー5月上旬
花色:黄色(黄色系)
樹高:1m
原産地:日本、カムチャッカ半島
分布:北海道・本州(奥羽・北陸・北信)・佐渡
花言葉:永遠不滅
誕生花:――
撮影:2012.03.14 埼玉県花と緑の振興センター

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