オオイヌノフグリ Birdeye Speedwell
小さな青い花びらが印象的な春の野草です。
オオイヌノフグリは道端や空き地などに花をつける小さな青い花びらが印象的な春の野草です。
明治の初めにヨーロッパから日本に伝わってきた帰化植物です。
日本産のイヌノフグリは紅紫色の花をつけますが、オオイヌノフグリはイヌノフグリよりもかなり大きいことからオオイヌノブクリの名前がつきました。
草丈が10~20cmほどで地面を這うように育ち、とても丈夫で繁殖力が強く、自生する場所は土手や公園、空き地などの日向を好みます。
秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。
夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短い毛で雪と霜を遠ざけて保温する。
花は太陽に反応して咲き、日が暮れるとしぼむ1日花です。開花の時期は長く2~5月と次々と花を咲かせます。
見ごろは3月です。
花弁は4枚。ただし、それぞれ大きさが少し異なるので、花は左右対称です。色はコバルトブルー、まれに白い花をつけることがあります。
花の直径はおよそ7~10mmほどで、中央部分はやや白に近く、外に向かって青色の筋が目立ちます。
フグリとは「陰嚢・きんたま」のことで、果実の形が雄イヌのきんたまに似ているためこの名前がつきました。
この可憐な花にはもっと素敵な名前がついてもいいと思います。
小さな青い瞳が覗いているように見える事からも別名「星の瞳」と言われています。
現在では日本だけでなく、ヨーロッパからアジア、南北アメリカまで世界中に分布しています。
オオイヌノフグリの花言葉は「忠実」「信頼」「清らか」です。
花言葉はオオイヌノフグリの学名「Veronica persica」が、「聖女ベロニカ」の綴りと同じであることが由来と言われています。
【基本データ】
科属:オオバコ科クワガタソウ属
園芸分類:越年草
品種名:オオイヌノフグリ
学名:Veronica persica
英名:Birdeye Speedwell
花期:2~7月
花色:ルリ色で紫のスジが入っている
草丈:15~40cm
分布:日本各地
原産地:ヨーロッパ・アフリカ
花言葉:信頼、神聖、清らか、忠実
誕生花:2月11日
撮影:2022/03/05 葛飾区水辺の公園
撮影:2015/03/06 都立水元公園
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