ヒガンバナ・マンジュシャゲ(1) Hurricane lily, Red spider lily

高さ30~60cmの花茎が葉のない状態で地上に突出し、その先端に5~7個前後の花がつく。

ヒガンバナ・マンジュシャゲ 「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように秋の彼岸の頃になると咲く花としてヒガンバナが有名です。
別名をマンジュシャゲ、園芸改良種にはリコリスなどもあり、色も赤から黄、オレンジ、白など多彩。
埼玉県日高市巾着田は以前から広範囲に植えられた彼岸花が赤の絨毯のようになっていて見ごたえがあります。
ただ自動車で行かれる方は駐車場が一杯になると道路まで何キロも渋滞になってしまいますので、午前中のなるべく早い時間に着くようにしてください。
埼玉県幸手市権現堂桜堤の彼岸花が見ごたえあるのは、緩やかな斜面に植えられているのでワイドな見晴らし環境と鑑賞・撮影し易い立地になっています。
駐車場無料、入園料無料。
また、規模は小さいですが、都内の葛飾区奥戸の宝蔵院で鑑賞することができます。
ただし、駐車場はありません。入場料無料。『葛飾区・新小岩下町物語』参照。
花の名は一般的にはヒガンバナですが、地方の方言で1000以上の名称があります。
それだけ庶民に浸透している花であると言えます。
全草有毒な多年生の球根性植物。散系花序で6枚の花弁が放射状につく。
日本には、中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まった帰化植物といわれています。
土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、あぜや土手に植えたとも考えられる。
また鱗茎は薬になり、救荒食でもある。有用植物としての働きを熟知しての運搬の可能性も無視できない。
道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。
生長の仕方は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30~60cmの花茎が葉のない状態で地上に突出し、その先端に5~7個前後の花がつく。
開花後、長さ30~50cmの線形の細い葉をロゼット状に出すが、翌春になると葉は枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない。
開花期には葉がなく、葉があるときは花がない。


【基本データ】
ヒガンバナ・マンジュシャゲ 科属:ヒガンバナ科リコリス属
園芸分類:多年草、球根
学名:Lycoris radiata
漢字表記:彼岸花、曼珠沙華
花期:7~10月
別名:マンジュシャゲ、リコリスなど多数
花色:赤、黄、オレンジ、ピンク、白色
草丈:30~60cm
原産地:日本~中国
花言葉:情熱、悲しい思い出
誕生花:6月22日、9月1日、9月9日、9月20日、9月23日
撮影:2013.0928 埼玉県幸手市権現堂・日高市巾着田など

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