長井古種は山形県長井市あやめ公園に保存され、江戸中期頃の花菖蒲の姿に近い品種群で、ノハナショウブの面影を残します。
花径は12cm前後の小輪花が多く、可憐で群生が美しい。この系統は長井市の南に位置する飯豊町萩生(いいでちょう はぎう)で古くから栽培されていた野生種の色変わりを、明治43年(1910)年に現在のあやめ公園の地に植えたのがはじまりという。
昭和37年、日本花菖蒲協会の会員が、長井市あやめ園(明治43年発足)を訪れたときに、ノハナショウブに近い原始的な花菖蒲が保存されていることが確認され、長井古種と名付けられました。長井の系統は、タイプは古いが、品種として昔から株分けで伝えられてきたかどうかは不明です。
【基本データ】
科属:アヤメ科アヤメ属
園芸分類:多年草
品種名:アヤメ
学名:Iris sanguinea
英名:Siberian iris
花期:5~6月
花色:紫、白、藤桃、黄、ピンク、赤紫色、絞りなど
花の大きさ:5~10cm
草姿:立性
草丈:30~60cm
原産地:北半球の温帯域
耐寒性:強い
利用法:花壇、鉢植え、切り花
花言葉:よき便り、神秘的な人
誕生花:5月18日、6月1日、6月6日
撮影:2018.06.01 堀切菖蒲園、水元公園、足立区しょうぶ沼公園
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花容:二色花
白地に紫脈がすっきりと流れる、上品な二色花。
白に鉾の先のみ薄紅。長井古種でも原種に近く、性質はきわめて丈夫。