花菖蒲品種 交配種・その他(1) Japanese iris variety Hybrid series
戦後、各系統の復興が一段落すると、系統間の交配が多く行われました。
戦後、各系統の復興が一段落すると、系統間の交配が多く行われました。今まで交流のなかった縁の遠い系統間の交配からは、丈夫で育てやすく、見所のある優秀なものができることが分かってきたからです。
特に平尾は、積極的に系統間の交配を行いました。
光田義雄は、肥後系に伊勢系の色彩を取り込むことを目的に交配を進め、大きな成果を得ました。
平尾の系統間交配品種の後代をはじめ、最近の優秀な新品種の大部分は、何らかの形で系統間の血が混じっています。
現代の品種~系統の融合
それぞれの新品種は、慣例にならって、どれかの系統に分けられます。
しかし、交配により境界が埋められてくると、区分けすること自体に無理や矛盾が出てきます。
将来は系統を分けることが無意味になるかもしれません。
【基本データ】
科属:アヤメ科アヤメ属
園芸分類:多年草
品種名:アヤメ
学名:Iris sanguinea
英名:Siberian iris
花期:5~6月
花色:紫、白、藤桃、黄、ピンク、赤紫色、絞りなど
花の大きさ:5~10cm
草姿:立性
草丈:30~60cm
原産地:北半球の温帯域
耐寒性:強い
利用法:花壇、鉢植え、切り花
花言葉:よき便り、神秘的な人
誕生花:5月18日、6月1日、6月6日
撮影:2018.06.01 堀切菖蒲園、水元公園、足立区しょうぶ沼公園
写真をクリックしてください拡大表示されます。
品種名:愛知の輝・あいちのかがやき
系統:種間交配種
作出者:大杉隆一
作出年代:昭和25・1950年頃
花容:三英小輪
花径:10cm
品種名:桂木の君・かつらぎのきみ
系統名:種間交配種
品種名:金冠・きんかん
作出者:加茂花菖蒲園
作出年代:1996
花容:三英中輪
鮮黄色の中輪花。キショウブとの交配種のなかでは最大輪花
性質も丈夫でよく咲きそろうトップクラスの品種。
品種名:金鶏・きんけい
作出者:加茂花菖蒲園
作出年代:1987
花容:三英小輪
明るい黄色に赤褐色の脈が少し入る小輪花。