フトモモ科

花は両性で放射相称。集散花序をつくります。花弁は5または4枚。

フトモモ科 (Myrtaceae) は双子葉植物に属する科で、すべて木本で、ほとんどが常緑。3000種以上からなり、130~150属に分けられる。古くはテンニンカ科とも呼んだ。
大部分が世界の熱帯・亜熱帯に分布し、特に東南アジアからオーストラリアにかけてと南米に多い。日本ではアデクが亜熱帯地域(南西諸島や小笠原諸島)に自生し、小笠原諸島には固有のムニンフトモモとヒメフトモモがある。
花は両性で放射相称。集散花序をつくります。花弁は5または4枚、大きく美しいものもあるが、退化してなくなったものもある。長い雄蕊が多数あって、花弁よりむしろ目立つことが多い。
蕾のときはかわら重ね状または敷石状です。花弁は離性して4~5個、かわら重ね状または敷石状にたたまれ、ユーカリのように合成してふた状となります。
利用価値のあるものとしては、ユーカリのほか、熱帯果樹のグアバ、レンブ、フトモモ、フェイジョア、ジャボチカバ、ピタンガなど、香辛料のチョウジ(クローブ)、オールスパイスなどのほか、鑑賞用に栽培されるギンバイカ(ミルテ)、ギョリュウバイ、テンニンカやブラシノキを含む。
精油を含み香りのよいものが多い。退化してなくなったものもある。長い雄蕊が多数あって、花弁よりむしろ目立つことが多い。葉は常緑で多くは全縁(縁に鋸歯がない)。子房下位で、果実はさく果または液果。

花名・名称および写真をクリックしてください詳細ページにリンクします

ギョリュウバイ・御柳梅

ギョリュウバイ・御柳梅

ギョリュウバイの名は、ギョリュウに似て葉が小さく、花がウメに似ることから。

科属:フトモモ科ネズモドキ属
園芸分類:常緑低木
花期:11~6月
花色:淡紅、白色

ギンバイカ・銀梅花

ギンバイカ・銀梅花

春、ウメに似た白く清楚な花を咲かせる。古代、地中海沿岸では愛の女神アフロディテの神木とされていたという。

科属:フトモモ科ギンバイカ属
園芸分類:常緑低木
花期:5月
花色:白色
別名:イワイノキ

フェイジョア

フェイジョア

亜熱帯性の果樹に分類されますが、寒さにも比較的強く、日本でミカンの育てられる場所であれば、気候的に露地栽培は問題ありません。

科属:フトモモ科フェイジョア属
園芸分類:常緑低木
花期:5~6月
花色:赤色
別名:フィジョア、アナナスガヤバ

ブラシノキ・金宝樹

ブラシノキ・金宝樹

初夏、穂状花序をなし、花序全体がビンを洗うブラシのような花が枝先を飾ります。

科属:フトモモ科ブラシノキ属
園芸分類:常緑低木~高木
花期:5~6月
花色:花糸は赤色、葯は黄色

飾り罫

園 芸 分 類