マツ科(Pinaceae)は、裸子植物門(球果植物門)の科で、最大のグループになります。
北半球の温帯地方を中心に、11属230~250種があり、針葉樹の半分以上の種が含まれる。日本には約20種類が自生しています。カラマツとイヌカラマツ属が落葉樹である他は常緑樹で、ほとんどが大高木であり、樹高100m近くに達するものもあります。
温帯から冷帯へかけての森林を構成する重要な樹種が多い。暖帯に産するものもあり、そこでは特に海岸や岩場に出るものが多い。
雄花と雌花がありますが、雌雄同株です。花には萼や、花びらはありません。
葉は針状、花は雌雄が別に、それぞれ鱗片様の胞子葉が主軸に密に螺旋状に配置したもので、雌花はいわゆる松毬になります。
風格のある大木になる種も多く、名勝地を演出する樹種にもなっている。森林資源(木材)として重要であり、庭木・公園樹・寺社の植栽樹・盆栽などにも利用されています。
葉の更新が毎年でないため、大気汚染に弱く、天然記念物などの古木が枯れるケースが増えている。他方、マツの場合、気孔に煤煙が残りやすいことから、環境調査の対象に利用される例もあります。
植物分類体系は牧野富太郎博士の植物図鑑をはじめ、市販の植物図鑑等(2013年出版)で今でもよく使われていますが、植物の分類体系にゲノム解析による分類の研究が盛んとなり、APG植物分類体系が将来の標準になるようです。
このため、当サイトでは順次移行することとし、旧科名と名称でもリンクできるようにし、変更したことを表記いたします。
花名・名称および写真をクリックしてください詳細ページにリンクします