マツムシソウ科(Dipsacaceae)は、被子植物の科で、一部木本もありますがほとんどが一年草または多年草です。
ユーラシアとアフリカ北部の亜熱帯から温帯にかけて、9属250種あまりが分布し、日本にもマツムシソウ、ナベナなどが自生しています。
花は一見キク科に似た頭状花序ですが、キク科の場合、その外側に萼のような総苞があるのに対して、マツムシソウ科のものは一般にはこれを持っていません。また、雄蘂が互いに融合しないのもキク科との違いです。
花序の中にも鱗片状またはとげ状の苞葉のあるものがあります。オニナベナ(チーゼル、ラシャカキグサ)はこれを利用して、古くから織物の起毛用に使われ、現在でもカシミアなどの柔らかい風合いを出すために使われます。
葉は、単葉のものと羽状複葉のものがあります。
植物分類体系は牧野富太郎博士の植物図鑑をはじめ、市販の植物図鑑等(2013年出版)で今でもよく使われていますが、植物の分類体系にゲノム解析による分類の研究が盛んとなり、APG植物分類体系が将来の標準になるようです。
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キクと同様多数の花が集まってできた頭状花序で、花が咲き進むと花序が球状に盛り上がる。
科属:マツムシソウ科スカビオサ属
園芸分類:1、2年草または多年草
花期:6~11月
花色:青紫、ピンク、深紅、白、淡黄色など