リンドウ科(Gentianaceae)は、リンドウ目に属する双子葉植物の科で約74属、1200種類が分布しています。世界の広い範囲に分布し、極地や高山、砂浜など、かなり環境の厳しいところにも自生しています。日本には10属約30種が分布しています。
一年草または多年草で、地下茎の肥大しているものもあります。
花は両性花で単一で頂生するものと集散花序になるものがあります。筒状の合弁花で先端は4~8に分かれています。花冠の烈片の間に小さな副片があり、子房の柄の基部に蜜腺があるのが特徴。切花ではトルコキキョウやリンドウ、鉢物ではエキザカムや矮性のリンドウ、薬用にセンブリなどがあります。
葉は鋸歯がなく、対生する。日本にも多くの自生種がある。リンドウやトルコギキョウなどは観賞植物として栽培されており、また、リンドウ、センブリなど、薬草として利用されているものもあります。ラテン語の科名も、西洋で初めてリンドウの薬用効果を発見したとされる皇帝ゲンティウスに由来しています。
なお、アサザやミツガシワなどを含むミツガシワ科はかつてはこの科に含めていましたが、現在では別系統とされています。
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
目 : リンドウ目 Gentianales
科 : リンドウ科 Gentianaceae
植物分類体系は牧野富太郎博士の植物図鑑をはじめ、市販の植物図鑑等(2013年出版)で今でもよく使われていますが、植物の分類体系にゲノム解析による分類の研究が盛んとなり、APG植物分類体系が将来の標準になるようです。
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