キョウチクトウ科
花は両性、放射相称で、大きく目立つものが多く、多くは総状または集散花序をなす。
キョウチクトウ科(Apocynaceae)は双子葉植物の科で、160属1800種ほどを含む。日本には5属が自生しています。
高木から草本まで含みつる性のものも多い。大部分は熱帯から亜熱帯に分布し、特に熱帯雨林に分布する高木が多いが、乾燥地に生育し茎が太くなった多肉植物もある。温帯にも主に多年草が分布する。基準属はバシクルモン属(Apocynum)。
多くは乳液を含み、種々のアルカロイドまたは強心配糖体を含むので有毒種が多いが、一部は薬用に用いられる。
花は両性、放射相称で、大きく目立つものが多く、多くは総状または集散花序をなす。花弁は筒状に合生し、先は5裂するが縁が重なって回旋状になるものが多い。雄蕊は花筒の内側につく。子房上位で、葉は単葉で対生またはらせん状に配列する。
果実は袋果や液果など。袋果を形成する種の種子には毛あるいは翼があり、風によって種子散布が行われるものが多いが、ニチニチソウのように単純な形態のものもある。液果を形成する種の果実は動物に食べられて種子散布が行われ、なかには極めて甘く、主として霊長類によって種子散布が行われるものもある。
キョウチクトウ、ニチニチソウ、ツルニチニチソウ、カリッサ、アラマンダ、プルメリア、マンデヴィラ、テイカカズラなどは花が美しい(香りのよいものもある)ので園芸用に栽培される。カリッサは果樹としても利用される。
アスクレピアスは新エングラー体系では、ガガイモ科としていた。新しいAPG植物分類体系ではキョウチクトウ科に含まれることになりました。
植物分類体系は牧野富太郎博士の植物図鑑をはじめ、市販の植物図鑑等(2013年出版)で今でもよく使われていますが、植物の分類体系にゲノム解析による分類の研究が盛んとなり、APG植物分類体系が将来の標準になるようです。
このため、当サイトでは順次移行することとし、旧科名と名称でもリンクできるようにし、変更したことを表記いたします。
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