戦後、各系統の復興が一段落すると、系統間の交配が多く行われました。今まで交流のなかった縁の遠い系統間の交配からは、丈夫で育てやすく、見所のある優秀なものができることが分かってきたからです。
特に平尾は、積極的に系統間の交配を行いました。
光田義雄は、肥後系に伊勢系の色彩を取り込むことを目的に交配を進め、大きな成果を得ました。平尾の系統間交配品種の後代をはじめ、最近の優秀な新品種の大部分は、何らかの形で系統間の血が混じっています。
現代の品種~系統の融合
それぞれの新品種は、慣例にならって、どれかの系統に分けられます。しかし、交配により境界が埋められてくると、区分けすること自体に無理や矛盾が出てきます。将来は系統を分けることが無意味になるかもしれません。
【基本データ】
科属:アヤメ科アヤメ属
学名:Iris ensata
草丈:80~120cm
園芸分類:多年草
花期:5~7月
花色:紫、紅紫、藤、ピンク、白色など
花の大きさ:10~20cm
草姿:立性
原産地:日本
利用:花壇、鉢植え、切り花
花言葉:信じる、和解、吉報、優しさ、心意気、
優しい心、優雅
誕生花:5月5日、5月8日、5月20日、5月31日
撮影地:水元公園、堀切菖蒲園、足立区しょうぶ沼公園
撮影日:2011.06.10
作出者:加茂花菖蒲園 作出年代:1996 花容:三英中輪
鮮黄色の中輪花。キショウブとの交配種のなかでは最大輪花
性質も丈夫でよく咲きそろうトップクラスの品種。
系統:米国系
作出者:マルクス
作出年代:1959年
花容:六英中輪
花径:16cm
白地にわずかに紅紫色の斑点絞りが入り、紅紫覆輪となる中輪花。
1600×1200ピクセル
系統:野生種
作出者:
作出年代:
花容:
花径:
1600×1200ピクセル
系統:種間交配種
作出者:加茂花菖蒲園 一江豊一
作出年代:昭和63・1988年
花容:三英小輪
花径:9cm
系統:米国系
作出者:マルクス
作出年代:1955年
花容:六英中輪
花径:16cm
明るい藤色をほんの少し含む薄ピンクの平咲き中輪花。