江戸時代後期、花菖蒲の発展に大きな功績を残したのは旗本、松平左金吾定朝(まつだいらさきんごさだとも)です。
自らを「菖翁」と名乗り、60年にわたって花菖蒲の改良と新品種の作出に情熱を傾けました。
菖翁により作出された花を「菖翁花」といいます。120種の品種が作出されたようですが、現在は17種前後が現存するのみとなっています。
歴史的名花。名は中国前漢時代の元帝の後宮から匈奴に嫁がされた王昭君の終焉地が青い城を意味することから、美しい青の本種を孤高の美女になぞらえたもの。
【基本データ】
科属:アヤメ科アヤメ属
学名:Iris ensata
系統:江戸系菖翁花
品種名:王昭君・おうしょうくん
作出者:松平菖翁
作出年代:江戸末期 安政3 1856年
花容:六英中輪。
花径:16cm
花期:中
草丈:80~120cm
花色:濃いルリ紺色
園芸分類:多年草
原産地:日本
花言葉:信じる、和解、吉報、優しさ、心意気、優しい心、優雅
誕生花:5月5日、5月8日、5月20日、5月31日
撮影:2019.06.01 水元公園、堀切菖蒲園、足立区しょうぶ沼公園